金瓶梅

金瓶梅…ヒロインがとんでもない悪女な作品

まんがグリム童話(ぶんか社)に現在も連載中の、金瓶梅(竹崎真美)がドロドロとしていますが面白いです。
原作は、中国の四大奇書と呼ばれる明時代の小説。
何度か発禁処分を受けたことのあるという、「卑猥な小説」です。
同じく中国小説、「水滸伝」のエピソードの一つを下敷きに、西門慶(旦那様)とその第五夫人となった潘金蓮、そして西門慶のその他の奥方たちが昼ドラも真っ青な人間関係を繰り広げます。

 

メインヒロインとなる潘金蓮は、西門慶と浮気した挙句、西門慶と前夫の武大を殺害してしまいます。
その後も西門慶と色に溺れる生活を送り、時に屋敷の中を引っ掻き回してみたり、第六夫人の李瓶児への嫌がらせに策をめぐらしてみたり…。
(このコミカライズでは、李瓶児という女性もなかなかいい性格をしています。
金蓮が瓶児の罠にかかり、ひどい目にあったことも。)

 

こう書いて見ると、金蓮というキャラクターはかなりとんでもない女性ではありますが、何故か憎めない。
自身の使女の春梅や秋菊からは慕われており、自分の"身内"には情の暑い女性のように見えます。
妙にサッパリした気性は、見ていても気持ちがいい。
何より、旦那様(西門慶)が大好きな金蓮が、読み進めていくと可愛く見えてくるのが不思議です。
原作は中国の古典小説ですが、キャラクターが皆生き生きとしており、読みやすい作品だと思います。